自分の親はもしかしたら認知症になっているのかも?と思っていても、親が病院に行きたがらないときはどうすればいよいでしょうか?
実際に日常生活で認知症を疑う私の母が病院に行きたがらなかったのですが、どうやって連れて出すことができたのか詳しくご紹介します。
認知症を疑う母が病院に行かない!
最近というかだいぶ前から、私の母は物忘れが増えてきて、同じことを何度も話したりするようになってきました。
昭和一桁という年齢を考えると、年相応の物忘れなのかなと思っていましたね。
ただ、日を追うごとに物忘れが増えてきて、会話をしていても何度も同じことをきいてきたりするものなので、だんだん心配になってきました。
そこで、一度病院で診てもらったほうが良いのかと思い、母に近所にある物忘れ外来のある病院に行ってみようと誘ったところ、「病院へは、物忘れがひどくなってから行くようにするから。」と全然話になりませんでした。
いつ頃から母が物忘れが激しくなったのか、私自身もよく思い出せないけれど、以前の母とは様子が明らかに違うということはわかりました。
そもそも母をどうして病院に連れて行こうと思ったのかというと、友人の母親が物忘れをするようになり、病院で診てもらったところアルツハイマー型認知症と診断されたのですね。
その後友人の場合は介護をしないと生活ができないようになってしまったのですが、事情があって家族が介護できない状況だったために、特養老人ホームに入ることになったのですね。
友人のお母さんの状態を一部始終私も見ていたので、自分の母も物忘れをしたり、通い慣れた場所なのに道に迷ってしまうようになってきたので、だんだん心配になってきたのですね。
友人の場合は、お母さんが認知症と診断されてから、治療のために薬を服用するようになったのです。
ただし、認知症の薬を飲んでも病気を治すためではなくて、認知症の進行を止める、あるいは進行を遅らすことしかできないというのですね。
なので、できるだけ早く認知症であることを調べて、病状の進行を抑えるしか手段がないということなのです。
友人から話を聞いて、できれば早い時期に私の母の状態を病院に診てもらったほうが良いと思ったのであります。
でも、母もプライドがあるのか、認知症は他人事のように思っているようで全然話にならなかったのですね。
そこで、どうしたら母を病院に連れて行ったら良いのかと、母が住んでいる地域の包括センターに電話をして相談してみようと思いました。
認知症を疑う母をどうやって連れて行くか試してみた!
地域の包括センターに連絡したところ、電話で対応してくれた人というのは、母の家に訪問したことがある方で、話をしたところ認知症を疑ったほうが良いと言われたのですね。
母と話をしていると、同じことを繰り返したり、誰かに家の物を盗まれてしまうということを話していたそうです。
実は母は1人暮らしをしているので、私は同居していないものなので、時々様子を見に行っていたのですね。
以前、玄関に飾ってあった置物がなくなったので、誰かに盗まれてしまったと私に訴えたことがあるのですが、見に覚えのない話なのでどこかでなくしてしまったのだろうとくらいしか考えませんでした。
その後、トイレの中に飾ってあった置物やタオル、ゴミ箱から、ウォシュレットの操作パネルまで一切合財がなくなっていたのでただ事ではありませんよね。
「誰かに盗られた。」と母が訴えるのですが、家の中を探してもそれらの品物がみつからなかったのですね…
一体全体ウォシュレットの操作盤はどこにしまってあるだ〜!?
ある日実家を訪ねてみると、下駄箱が紐でぐるぐる巻きにされていて、泥棒にとられないように紐で縛っているといいます。
下駄箱の上に飾ってあった置物もきれいに片付けられていたのですが、置物もぜんぶとられたと訴えます。
ここまでくると、もはや普通の話ではなくなっていると思えたので、一度病院で調べてもらったほうが良いといってみたところ、全く母は聞く耳を持ちません。
その後包括センターの担当者が母の家に訪問して、介護サービスの説明をしてくれたのですが、
母は「そういうのはぼけたら行けばいいのだから今は関係ない。」と他人事の様子なんですよね。
これではらちが明かないので、しばらく様子をみることにしたのですが、そんなある日一大事件が起きてしまったのです。
「家にあった銀行の通帳が見つからない。」
と母から連絡をもらったので、急いで駆けつけてみたところ、家にしまってある預金通帳がなくなっているではありませんか?
さらに調べてみると、通帳の他にもキャッシュカードや印鑑も全部ないのですね。
あるのは認め印だけで、いつもしまってある場所を探しても何も見つからないのです…
財布をみれば、お金はとられた形跡がなく残っているのですね。
そこで、失くした通帳の再発行の手続きをしたわけであります…
通帳をなくしてしまうと、運転免許証のような顔写真がついてる本人をすぐに証明してくれる証がないと手続きが一度で終わらないのです。
家にどんな通帳があるのかもわからなかったので、兄にも確認をしてとりあえず今ある通帳を調べて再発行の手続きをしているのですが、まだ全ては終わっていません。
ただしなくした通帳は外に持ち出してなくなったのではなく、引き出された形跡がないので、おそらく自宅で紛失してしまったのではないでしょうか?
そこでようやく母は、通帳の場所がどうしても思い出せないので、自分が物忘れをするようになって困っていることを話してくれました。
そして、誰かにとられないように通帳や印かんをどこかに隠したけれど、隠し場所を忘れてしまったと話してくれました。
そして、母は病院に行って一度先生に診てもらいたいとはなしてくれたのです、これはチャンスですね!
これまで通帳をなくしたことなんてなかったものですから、自分でどこかにしまったことを忘れてしまったことがショックだったみたいですね。
母の気がかわらないうちにあわてて、物忘れ外来のある病院に連れて行くことにしたのです。
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認知症検査(長谷川式)の方法とは!?
母に物忘れ外来に行くことはとりあえず伏せて、介護サービスの申請をするために主治医の所見がないともらえないからと、連れ出したのですね。
家を出るときに外に出てから、持っているバッグの中を探して保険証がないと探す素振りをみせているのですが、私は母が出掛けにバッグに保険証をしまうところをちゃんと確認をしているのですね!
母は出掛けに自分が行ったことをもう忘れてしまっているので、これは良くない傾向にあるなと思いつつも重い足取りで病院に向かったのですね。
病院で母のかかりつけ医に事情を説明すると、今から認知症のテストをすると医師に言われました。
本当はおじいちゃん先生なんですが、都合よいイラストがみつからなかったので、若い先生になっています(笑)
そこで「長谷川式」という認知症のテストで、今から10問の質問に答えてもらうように言われました。
この認知症のテストはどういう質問をしたのかといいますと・・・
①あなたの年齢はいくつですか?
②今日は何日ですか?
③あなたは今何処にいますか?
④これから3つの言葉をいうので、後からもう一度聞くので答えてもらいます。
⑤100から7を引くといくつになりますか?
さらに7を引くといくつですか?
⑥これからいう3ケタ、4ケタの数字をいうので、逆から言ってください。
⑦先程言った3つの言葉を言ってください。
⑧これから箱の中にある5つの品物を見せるので覚えてください。
箱を閉じてから、何が入っていたのか答えて答えてください。
⑨知っている野菜の名前を10個あげてください。
⑩?
あれ?10個でなくて9個の質問でした、私もやばいかも…(笑)
これらの質問をして、回答から点数をつけて30点満点で20点以下は認知症を疑ったほうがよいのではと言われました。
ちなみに母の結果は21点で、正常と認知症の境目にいると言われたのですね。
その後医師は母に、突然見えないものが見えたり、音が聞こえたりすることがあるのかと訪ねたのでした。
母はそういうことは一度もないというのですが、本当になにか見えたらこわいですよね…
私にも、母が物忘れをする症状はいつ頃からだとか、性格が以前と変わって怒りっぽくなったたりしていないのかなどを質問してきました。
このようにしてテストの結果と診断をした結果、医師は母がアルツハイマー型の認知症であるかもしれないと言うのですね。
この後採血をして、血液から認知症であるかどうかの検査をするのと、これからさらに詳しい検査をしたほうがよいのではとも言われました。
脳の状態を調べる検査をしたほうがよいというので、MRI検査を受けることになりました。
ただし、かかりつけ医の病院では検査ができないため、紹介状を書いてもらい設備のある病院で検査することになったのですね。
結果がでたら、また病院に来るように言われたのと、血流を改善する飲み薬を処方されて帰ることになりました。
母が処方された飲み薬は、少ない量の薬から飲むようにと、1日1回朝に1錠剤を飲むだけです。
どんな薬名だったのかは、実家に置いてきてしまったので、次回実家へ行ったときに確認してみます。
薬の副作用については、胃腸が悪くなるということでしたが、これまで処方して具合が悪くなった患者はいないからといわれましたから、心配なさそうですね。
追記⇒
実家に行って調剤明細書を持ってきました。
母が処方された薬は、ドネペジル塩酸塩OD錠3mg「明治」朝1回1錠服用(14日間)
ドネペジル塩酸塩の効能効果は、脳の神経刺激を伝える物質を増やして伝わりをよくし、脳の働きを活発にする作用があります。
処方された薬は、一番少ない分量から始めると医師から言われました。
毎日忘れないように、薬を飲むように気をつけなければなりませんね!
まとめてみると
母の日頃の状態から見て、何度も同じ話を繰り返すようになってから、もしかして認知症かもしれないと思うようになりました。
ただ、病院へ行くように促しても、自分はまだしっかりしているからと、全く聞く耳を持ってくれませんでしたね。
ところが通帳やカード、印かんまでなくしてしまってから、ようやく母は自分の状況を理解するようになったのがきっかけで、病院で診てもらうことができたのでした。
しかもアルツハイマー型認知症の疑いがあるという所見だったので、一日も早く治療ができれば良いですね。
本人がようやく納得してくれたので、私がが無理やり母を病院へ連れ出したような後ろめたさはありません。
医師が説明してくれたのですが、認知症になると自分で物をなくしてしまうと誰かに盗られたことにするなど、話を都合よく作ってしまうことがあるといいます。
自分がなくしてしまったけれど、誰かに盗まれたと話を作ることで、物をなくしたのは自分のせいではないと安心するのだといいます。
医師の説明をしている傍らで、母が「通帳をなくしたのですが、誰かにとられたみたいなんです。」というものですから、
医師は「自分に都合がいいように、話を構築していくものなんです。」
と説明してくれました…先が思いやられますね。
この後紹介状を持って、別の病院で母の脳のMRI検査に行ってくるので、またその時の状況を詳しくお話をしてみようと思います。
やれやれ…というところですが(笑)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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こんにちは。しず様お疲れでした。 なんだかあの方の記事とは違うのですが、それと同じぐらいの
勢いで拝読しました。 まさに私が知っている認知症の症状がお母様には出ていらっしゃいますね。
盗まれた、とられた発言は典型的と聞いたことがあります。
早目に病院に連れていかれたので、それはよかったですね。私も今後のため(笑)参考にさせていただきます。
こちらは本当に色々な情報があり、一番はあの方なのですが、その他のこともとてもためになりありがたいサイトです。こちらに出会えて感謝です!
ちー様こんにちは、コメントをいただきありがとうございます!
なんとか母を病院へ連れて行くことができたので、まずは介護の第一歩が歩めたというところですね。
これから先は長いですが、1日でも現状維持で穏やかな日々が親子で過ごせたらと思うところです。
最近あの方は、めっきりメディアから遠ざかってますから(^_^;)
何か新しい情報があれば、いち早くちー様にお届けできるようにしていきたいですね♪
介護生活しながらも、楽しみながらブログを続けて行こうと思います!